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認識のチカラ [日々是思考]

いつも何かを考えているので、そういう時に突然子どもから話しかけられても気づかず黙っていることがある。これがツレアイにはわからないらしく、こういう状況になるといつも「子どもの話を無視した」と怒られる。無視しているのではないのだが。
他のヒトとは違うのかなとも思うが、人形片手に一人遊びに夢中の上の娘にはコッチの気持ちがわかってくれるかなとも少し期待する。

最近いつも考えているのは認識について。我々が認識している世界像は、脳が感覚器からの情報を統合・編集した世界像。たとえば、ある波長の可視光線を赤と認識しているようなもの。その波長と赤はもともと全く関係ないが、我々の脳内でその波長が「赤」として認識されるだけのこと。じゃあ、我々が素直に認識しているこの世界は、この世界の実相(物自体)とは全く関係ないのか?ここまでくるとカントの認識論そのものですよね。カントは、物の認識には時間と空間という概念も必要ないのでは?、そういう概念は我々が物事を認識するために便宜的に考え出した概念では?と考えた人。ジツは、こういう考え方は現代物理学の最先端の考え方に通じるそうです。今ではカントが見抜いたように、特別に空間という概念を導入しなくてもこの宇宙の事象を記述可能だそうです。
情報を整理・統合・編集するのも我々の脳。そうやって編集されて提出された世界像を受け入れ認識するのも我々の脳という不思議。
たとえば量子論の提出する一見不可思議な世界像を実感として腑に落ちる様に脳が認識できて、原子・素粒子レベルでの万物流転を実感し、色即是空(一切の形あるものが、そのままでありながら、なにもない)・空即是色(なにもないことが、そのまま、形あるものを現出している)を脳が認識できるとしたら、その脳の持ち主(脳自体?)は、ブッダ(悟りをひらいたもの)なのかな?と、時々夢想してます。

世の中にはアタマのいい人は多いけど(たとえば内田樹先生とか)、あと何回ぐらい生まれ変わればあのレベルまでいけるかな、とちょっと思うこのごろ。

秋は、思索の秋でもあるよね。


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