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あけましておめでとうございます [日々是思考]

あけまして おめでとう ございます。

震災・津波・原発事故で明け暮れた2011年がやっと終わって新年。
心機一転と行きたいところだけど、原発がらみではまだこれからが本番という感じだね。
いろいろ山岳部関係の方から年賀状頂きましたが、一番ぐっときた年賀状を(勝手に)紹介してみる。例によって、K野先生の年賀状。

『病院は被災で半壊。放射能汚染された吾妻、安達太良、阿武隈の山々ですが、さらに愛着がまし時間のあいている時は山に足を運びました。10月には52才の今年、こつこつと身体と気力の現状維持をめざします。』

これからも福島で生きて、福島の山を愛していく覚悟を感じましたね。

人生は多分自分で考えている以上に短く感じるもの。今回の震災・原発事故、それに身近な年下の知人たちが病魔に冒された昨年には、明日、いや今日何が起こるかわからないことを実感した日々。震災・原発事故以降、生き方・考え方を変えよう、変えざるを得ないと思っていたが、具体的な考えはまとまっていなかった。
新年にあたり少し考えをまとめてみた。

1.自分の頭で考える。権威をむやみにありがたがらない。
2.いまこの瞬間を味わい尽くして生きる。完全燃焼で。
3.つねに山登りをしているがごとく、緊張感を持っていきる。

箇条書きで思いつくまま書いてみた。
まずは、放射能とどう向き合うか自分で判断し決断しなければならない。子供が小さければこれは切実。それ以外にも、惰性で流されるようにやってきたことが、本当に自分の貴重な人生の時間を費やしてまでやる必要があるか吟味すること。

2は、いまこの瞬間を生きると言うこと。
Do not dwell in the past,
Do not dream of the future,
Concentrate the mind on the present moment.
(過去にとらわれるな、未来を夢見るな、現在の、この瞬間に集中しろ)

これは誰の言葉(教え)でしょう?
実は、ブッダ。
今を生きると言うのは簡単だけど、どうしても人間は過去と未来にとらわれるもの。
過ぎた過去を後悔し、まだ来ぬ未来の心配をする。過去と未来に脳内のメモリを占拠されれば、現在を味わい尽くして生きるのは不可能だ。そこで
Concentrate the mind on the present moment.
なかなか難しいけど、この瞬間に完全燃焼するように生きることが、この不確実な日々を十全に生きる上で重要だと思う。

結局、3の様に山登りをしているがごとく生きるってことかな。
辛い登りでも、晴れた気持ちのいい稜線でも気を抜くことはないし、その時その時を味わって登っているからね。

厳しく予想もしなかった時代に、山登りの経験が生きるというのも嬉しくもあり、辛くもあるけれど、覚悟を持って歩んでいこうと思ったところです。

今年もよろしくお願いします。
タグ:雑感 山岳部

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