「つぎはぎだらけの脳と心」(1) [読書日記]
いろいろなブログで最近評判の「つぎはぎだらけの脳と心」を入手。早速読み始めた。
評判通りの非常に興味深い本。
プロローグから引用。
「脳の設計はどう見ても洗練されてなどいない。寄せ集め、間に合わせの産物に過ぎない。にもかかわらず、非常に高度な機能を多く持ち得ているというのが驚異なのである」
「脳は、いくつもの制約を受けて進化を遂げてきたが、それがまさに他の生物とは大きく違う人間ならではの特徴を生み出した。他の動物よりも長い子ども時代を過ごすこと、記憶容量が極めて大きいこと(我々一人一人の個性は、主として記憶によって生じると言ってもよい)、特定の相手と長く夫婦関係を続けること、一貫性を持つ物語を作りたがること、文化を問わず宗教を持つこと・・・、どれも脳の成り立ちに原因がある」
どうです。読みたくなったでしょう。
第4章では、以前このブログでもちょっと書いた脳の認識についての記述があった。
「感覚は、他から影響を受けずに真実を伝えてくれる記者などではないのだ。圧倒的にそう思っている人が多いが、それは正しくないのだ」
「通常、感覚情報は、すでに感情や行動意志などと完全に混ざり合った状態で私たちに提示されるからだ。脳で処理済みの情報だけを提示されると言ってもいい」
いま4章まで読んできたけど、これから「脳はなぜ「物語」を作るのか?」など刺激的な部分に進んでいきます。村上春樹や内田樹先生なんかはすごく「物語性」を重視するけど、それは脳が激しく求めていたからなのかもね。
秋の夜長に最適な本をとりあえずご紹介まで(もっと続くかも)。
評判通りの非常に興味深い本。
プロローグから引用。
「脳の設計はどう見ても洗練されてなどいない。寄せ集め、間に合わせの産物に過ぎない。にもかかわらず、非常に高度な機能を多く持ち得ているというのが驚異なのである」
「脳は、いくつもの制約を受けて進化を遂げてきたが、それがまさに他の生物とは大きく違う人間ならではの特徴を生み出した。他の動物よりも長い子ども時代を過ごすこと、記憶容量が極めて大きいこと(我々一人一人の個性は、主として記憶によって生じると言ってもよい)、特定の相手と長く夫婦関係を続けること、一貫性を持つ物語を作りたがること、文化を問わず宗教を持つこと・・・、どれも脳の成り立ちに原因がある」
どうです。読みたくなったでしょう。
第4章では、以前このブログでもちょっと書いた脳の認識についての記述があった。
「感覚は、他から影響を受けずに真実を伝えてくれる記者などではないのだ。圧倒的にそう思っている人が多いが、それは正しくないのだ」
「通常、感覚情報は、すでに感情や行動意志などと完全に混ざり合った状態で私たちに提示されるからだ。脳で処理済みの情報だけを提示されると言ってもいい」
いま4章まで読んできたけど、これから「脳はなぜ「物語」を作るのか?」など刺激的な部分に進んでいきます。村上春樹や内田樹先生なんかはすごく「物語性」を重視するけど、それは脳が激しく求めていたからなのかもね。
秋の夜長に最適な本をとりあえずご紹介まで(もっと続くかも)。
つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?
- 作者: デイビッド・J. リンデン
- 出版社/メーカー: インターシフト
- 発売日: 2009/09
- メディア: 単行本
2009-09-30 22:46
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コメント(2)
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h-aka先生
この手の話は大好きです。
私は、前にささっと読んでしまった本をもう一度読み返しているところです。
もぎけんの『今、ここからすべての場所へ』です。
心に残るキーワードや文章がたくさんある本です。
こちらもオススメですよ。
この本の前に読んだ『涙の理由』もよかったです。
by リンコ (2009-10-01 15:37)
モギケン先生、今度は相対性理論の本も出しましたね。
上記の本の続きを読みたいのだけど、本日は当直で、よせばいいのに机回りの片付け始まり、読めそうにありません。
by h-aka (2009-10-01 21:25)